留学いろいろ。
迷う前に、ぜひ一読!
最近はやりの学校で準備してくれる短期留学プランは、手軽で、安心。修学旅行の延長のような気分で参加できます。
仲良しクラスメートが空港に集合。機内食を食べ、映画を見て、スヤスヤ眠って、目的の都市、目的の学校へ、ハイ到着。
もちろん風景も雰囲気も変わり、ちょっと興奮しますが、周りを見ると、みんな知っている顔ばかり。ストレスで唇が渇くことなどありません。
登校して、ネイティブ英語での授業がはじまると、さすがにちょっと緊張。しかし、休み時間にはすぐ仲間と日本語で冗談の応酬。余裕を取り戻せます。これを何日か何教科か繰り返すと、週末には観光バスでの気晴らし旅行が準備されていて、「ああ楽しい!ああ面白い!」で、1週間、2週間、3週間が過ぎていきます。
この留学体験を振り返って、「確かにアメリカの学校へ留学しました。でも、毎日毎日英語より日本語の方をたくさんしゃべっていたような気がします」と率直な感想述べる子どもたち。「英語さっぱり上達しなかった」と期待外れの不満顔ばかりです。これって留学と言えるのかしら・・・
他方このプログラムと対極にあるのが、ひとりでホームステイ留学に挑戦するケースです。これは目的達成まっしぐら、いわば留学の本道です。
しかし、このプランの最大の欠点は「アタリ&ハズレ」がはっきりあるあるということです。
失敗すると想像以上に大きなキズ(トラウマ)を負って、人生に大きなマイナスを生み出す結果になります。
何のための留学なのでしょうか・・・後悔先に立たずとはこのことです。
わたくしの会社、株式会社team CKが子どもたちに英会話を教える「えいごの寺子屋」を開設したのはちょうど10年前。その時から漠然とした留学プログラムを頭に描いていました。そのテーマは、ごく普通の子どもたちに「失敗しない留学プラン」を提供したいということでした。
結論を申し上げれば、誰もが100%成功する留学プランなどありません。しかし、あえて「失敗しない」を目標に掲げ、わたくしの実体験や多くの聞き取り調査をベースに大枠を構築し、試行錯誤を重ねながら形づくった実践的語学留学プランをつくりました。
現在アメリカ留学を考えている中・高・大学生とその保護者の皆さまにその概要をご説明します。
《West NY 留学プログラム》概要
- 留学先をアメリカのWest NYにある高校・大学に絞り込みました。
理由は・・・
●最も一般的に使われる米語(ネイティブ米語)を身につけてもらうため。NYで身につけた英語(米語)はいわば「標準語」です。世界共通語として認められています。
●このコトバを習得するためには、在学生の70%以上が地元住民であることが必要です。
●地元住民には「良きアメリカ文化」が引き継がれており、ネイティブ米語を学びながら、異文化交流が実体験できます。
●このような環境下で、学校側と話し合って日本人留学生の数を1学年5名前後に制限してもらいました。日本人が多くなると自然に「日本人村」が形成され、コトバの習得の障害になります。
人種のるつぼと言われるアメリカで、上記に条件を満たすことができるエリアは案外少ないのです。
- 出来る限り留学生のニーズにこたえる。
留学の大枠は受け入れる高校・大学の伝統やルールに縛られます。しかし、留学生のニーズ・興味・関心に応える形で、カスタマイズできる余地を残した留学プランです。
- 留学テスト合格までの学力向上サポートをします。
留学するためには、候補校の合格認定を得なければなりません。合格基準は、候補校によって若干違います。
まず、わたくしが本人と面接。現在の成績、能力を判断し、希望校に合格するには、どのポイントに注力しなければならないかを事前に検討、必要な学習サポートやアドバイスをします。短期集中授業(有料)も可能です。
- 合格決定から新学期スタートまでの約1か月(+)に英語力弱点スキルアップのサポートをします。
これは、留学先の学校とテストの結果をベースに話し合い、本人のどこに弱点があるか、その修正にどの程度の緊急度があるかを確認します。ありのまま言えば、これは「落ちこぼれ防止策」で、実りあるキャンパスライフを送るために必要な準備です。
一般論でいえば、日本からの留学生の多くは、初めてネイティブスピーカーのコトバを聞いて「まったく聞き取れない、何を言っているのかわからない」とショックを受けます。
この問題は、予備知識があり、これを解決する方法論をもっていれば、時間が解決してくれます。
しかし、「こんなはずではなかった」とパニックに陥るケースもあります。自信を喪失して、解決まで時間を要し、結果として落ちこぼれてしまう。この失敗を避けるため、わたしは渡米前の1か月の過ごし方を重要視しています。。
- 推奨:入学前の3週間をNYのSumer Campで過ごすプラン。
弊社では、NY州公認のYMCA Sumer Camp ”ONYAHSA”と提携し、新学期(9月)がはじまる前の3週間をこのキャンプで過ごすというプランを推奨しています。
“ONYAHSA”は、創設125年の歴史を誇るアメリカ有数のキャンプです。数年前、夏休みにこのキャンプに参加し、その後に留学校の入学式を迎えるというプランを実行してみたところ、好結果が生まれました。
キャンプで年齢性別の違う子どもたちと一緒に「24時間英語」づけの生活を送ることが、ネイティブの早口英語や独特の生活文化に対応する格好の「慣らし運転」になるということです。
- 留学準備に必要な書類手続きのお手伝いします。
留学するには様々な書類の作成や手続きが必要です。予防接種、旅行保険のなど留学先のリクエストに回答する形で細かく行います。ルールは国、州、学校により異なりますし、しばしば変更もありますので、結構手間暇がかかり神経を使う作業となります。
- 留学生のモニターとサポート。
最近は高校生(シニア・ハイスクール)留学が増加しています。日本の学校制度(633制度/4月新学期)とアメリカの学校制度(534または624制度/9月新学期)は異なりますので、各種調整が必要になります。
弊社では提携高校の担当教師(カウンセラー)と絶えず連絡を取り、留学生活が快適で成果の多いものになるようサポートしています。
カウンセラーは留学生の勉強面、社会面(人間関係など)をモニターし、問題を抱えている子どものサポートをしてくれます。
問題の大半はコトバの問題に起因しますので、アドバイスに従って補修を受けることを薦めています。
日本人留学生はもともと基礎能力がありますので、コミュニケーションの問題さえ解決ると、成績が一気に上がります。
- 保護者のサポート
留学生には、経済的にも精神的にも、ファミリー(保護者)のゆるぎないサポートが必要です。
しかし、あまり神経質にならないでください。あなたのお子さまが留学しているのは、コトバも歴史も習慣も全く違う大きくて多様な異国アメリカです。次から次へ心配事が生まれるのは、至極当然のことなのです。
現在はスマホを中心に連絡方法が発達し、泣き言、不満、愚痴などが瞬時にキャッチできますから、ハラハラ、ドキドキの連続でしょう。アメリカに関する悪いニュースが飛び込んでくると、「あの子は大丈夫かしら」と不安に苛まれるに違いありません。
しかし、学校も弊社も高校生を「ひとり前のオトナ」として扱っていることをお忘れなく。日常的な問題で、何かを主張したいときは「自分で直接相手に言い⇒問題を解決する」ように指導しています。
例えば、ホストファミリーとの問題は留学の成否に大きく影響します。
人間同士の相性の問題もあります。食事、入浴、掃除、消灯など、家(国)ごとの習慣(文化)の違いもあります。ですから、留学生Aには「最高」のホストが、留学生Bには「最低」のホストになることもあるわけです。
「我慢できることは我慢する」「我慢できないことは直接相手に言う」・・・これが原則です。
時々留学生のお母さまから「最近全く連絡がこないし、写真も送ってこないのよ」といった愚痴を聞くことがあります。わたしは「便りないのは良い便り」と昔ながらのコトバを返しています。親離れ子離れが上手くいったといえるのかもしれません。(万一留学生に看過できない問題が予想される場合は、早め早めにわたしに連絡があります)
留学のゴールをどこに置くか?
それは人さまざまです。
ひとまず、「世界共通語である英語が話せるようになる」が最初のゴールとしましょう。でも、それで終わりですか?
英語は道具にすぎません。「英語という道具を使って何を達成するか?」。ここに至って初めて留学のゴールが明確になります。
わたしは、世界を舞台に活躍する人材をつくりたいと願い「えいごの寺子屋」を開設しました。それはわたくしの実体験がきっかけになっています。
わたしはアメリカの大学を卒業後日本に戻り、いくつかの外資系企業で働きました。そこで見た光景。「彼は(彼女)は、英語はできるけど仕事はできないね」という評価、評価、評価・・・「英語ができる=仕事ができる」でない、という当たり前に事実。これが理解されていない職場環境に唖然としました。
古い昔ばなし、現在とは大きく違うと思いますが、しかし、この日本ではやはり「英語は特殊技能」扱いされています。
大変乱暴な言い方ですが、世界を舞台に活躍するには。“He has”
でも“He have”でも構わないから、声を出して、自分の意見を言い、相手を説得するパワーが必要だと思います。
「英語はできるけど、仕事はできない」人づくりはご免です。
英語という道具を使って、人脈を拡げ、人生の選択肢を拡げる。そのための留学です。やってみる価値があると思います。
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