令和7年の干支は巳(蛇)。
「脱皮」と「変化」の年にするとよい、と言われています。
そこでご近所様(歩いて行ける距離にあります)の「蛇窪神社」(品川区二葉町)に初詣に出かけました。
初詣と言っても、すでに月半ば、お正月気分もほどほど抜けたタイミングです。
ところが、参拝客の列は隣接する小学校の校庭半ばまで達し、まさに長蛇。
本当に小さな神社で「知る人ぞ知る存在」と思っていたのですが、大間違い。
白蛇日本3大聖地のひとつ。今年絶対お参りすべき「大開運スポット」として、ネットで盛んに紹介されていたそうで、何と今年初の巳の日(1月12日)は驚異の8時間待ちだったといいます。信じられない!
(ネットニュース情報)
当然、私は当日の参拝をギブアップ。
同行の人物の「一皮むいて、シワとシミが目立たないようにしてくださいというお祈りができなかったね」という許しがたい暴言に腹を立てながら帰ってきました。
例によって、オハナシがあらぬ方向に行きはじめたので、少し軌道修正。
私が取り上げたかったのは、近年、初詣のような日本的な行事の中にも外国人の姿をよく見かけるようになった、という話です。
この「蛇窪神社」参拝客の中にも外国人カップルが何組もいました。
(参拝した彼らにオメデトウと言いたいです)
2年ほど前から、私の仕事先のひとつに浅草方面の学校が加わりました。
そのせいで、しばしば浅草の神社仏閣巡りをするようになりました。
誰ですか?「人は見かけによらない」と言っているのは…
浅草寺(観音様)周辺はもはやオーバーツーリズム(Overtourism)です。
英語、中国語、韓国語はもちろん、ロシア語、フランス語、スペイン語も聞こえてきます。
江戸下町の情緒はゼロ。
「ここはどこ?」って感じです。
こんな時は、近くの待乳山聖天様(待乳山本龍院)へ出かけます。
ここは昔から霊験あらたかなことで知られる仏院で、江戸の庶民に愛されてきた祈願所です。
誰もが本殿に上がり「大根」を供えながら「大聖歓喜天」に祈願できるという味わい深いところで、外国人はほんのちらほら。
ココロ静まります。
さて、今日の小さな結論は「浅草は英語でビジネスができる街になったなあ」というものです。
その証左の例をひとつあげるならば、リキシャマン(人力車で神社仏閣、観光スポットを案内する若者たち)です。
私は商売柄、地元民と観光客との英語のやり取りに、失礼のない範囲で聞き耳を立てていますが、ここ5年で本当に変わりました。
彼らの英語力は素晴らしくなった、面白くなった。これ断言できます。
もちろんネイティブ英語ではありませんが、はっきりとわかりやすく、イントネーションもしっかり入れて、堂々と街を案内しています。
訪問先の神社仏閣の歴史を語ったり、お参りの作法やご利益を教えたり、体育会系の立派な体格で、イケメンが多いので「点が甘い」という訳ではありません。
念のために追記しておきますが、足首がキューと締まった素敵なリキシャウーマンも数人いらっしゃるようです。
彼らは英語で上手にコミュニケーションしているだけでなく、お客様の母国語を巧みに取り込んで、喜ばせています。
この心地よい接客に日本の若者の進化を見たような気がしました。
近年日本の将来が悲観的に語られることが多くなりました。
しかし、私はこれらの意見に同意しません。
野球の大谷翔平選手を見よ!です。
サッカー、スケート、バイオリン、ピアノあらゆる分野で世界に進出した日本人の活躍を見ることができます。
映画の世界では真田広之さん。〝SHOUGUN“シリーズで主演男優とプロデューサーをつとめ、ゴールデングローブ賞を獲得。
授賞式の際のインタビューは本当に感動的でした。
「世界に進出した日本人のパワーを見よ!」です。
失敗を恐れずに、自己肯定感をもって世界にチャレンジしてもらいたい。
チャンスは日本だけでなく海外にも無限にあります。
という訳で、英語のスキルを身につけておくのも無駄じゃないな、と思ったら「ELFえいご寺子屋」をのぞいてみてください。