わたしは、『ELFえいごの寺子屋』を主宰する傍ら、小学校(主に私立)の中学準備英語講座や、中・高校の上級校への受験準備英語講座の講師を依頼され、請け負っています。
「やってみませんか?」とお声がけいただいた時、わたしは、「受験に役立つ英語ではなく、生活(人生)に役立つ英語なら」と最初に申し上げることにしています。少しばかり上から目線なトーンですが、正直、わたしの英語のスキルや経験が役立つのは、その領域だと信じているからです。
その結果どうなったか?以下はひとつのケースです。担当の先生は、ニコニコ笑いながら「お願いします」と頭を下げました。
翌月勇んで出かけてみたら、英語ギライを集めた特別補習クラスが待ち受けていました。
落ちこぼれになった理由はひとりひとり違いますから、まとめて一気に解決する妙案などありません。
わたしは「損得勘定」から入ります。「英語ができると得だよ」というハナシを熱心にすることにして
います。事例は身近にたくさんありますし、
体験談で語ることも可能です。これは「理科ができると得だ」「数学ができると得だ」というハナシよりはるかにリアリティがあります。
『ELFえいごの寺子屋』では、折に触れて海外からのゲストに飛び入り参加してもらっています。
ここ2年間で言えば、アメリカ、インド、デンマーク、ギリシャ、フランス・・・使うコトバはもちろん英語。話題は自国の文化、習慣、ライフスタイルなど、何でもあり。子どもたちとのQ&Aから、
予想もしない方向に話が発展します。
ある時、頭のいいインド人がインド式の掛け算を披露。
成り行きで円周率を3.141592・・・以下、白版いっぱいに書いて、子どもたちをびっくりさせたことがありました。この瞬間、わが寺子屋の子は、英語が世界共通語であり、英語ができれば世界中の人たちとコミュニケーションできること実感したと思います。
サッカーが好きな子には、サッカーの傍(ソバ)に。おしゃれが好きな子には、おしゃれの傍に。
つまり、「好きなもの、得意なものの傍に英語を置く」⇒これがスタートです。
「そう、将来は美容師になりたいのか。日本人は器用だからね、ハリウッドなんかで活躍している人多いみたいよ。英語できるとズバリよ」。
損得勘定で英語を横に置く・・・まずは英語を身近なものにする。
落ちこぼれ英語ギライには効果的な手法のひとつです。
2020年度から英語が小学3年生の正式教科になりました。
それ以来、年々留学生の若年化が進み、今は高校生から留学するケースが増えてきた感じがします。
さて、そこで留学希望者ご本人とサポートする保護者の皆さんに質問です。
留学候補地①と②のどちらを選びますか?
- 比較的たくさんの日本人留学生がいるよく知られた地域(都市)。
- 日本人があまりいないよく知られていない地域(都市)。
わたしは①を選びました。アメリカ西海岸の有名な街です。
正直、居心地の良いエリアでした。簡単に日本食レストランに行くことができました。和食の食材が簡単に手に入るスーパーも近くにありました。
キャンパスで毎日たくさんの日本人留学生に出会うので、ホームシックになることもありませんでした。(思えば、当時は携帯もメールもなく、親に電話するのが大仕事でした。)
ある時、わたしは日本人留学生の「英語力の極端なバラつき」に気づきました。自身は許容範囲の中にいると思いましたが、これは大変、
大問題。そこで、日本人留学生と距離を取ってみようと一大決心をして、
生活を180度切り替えたのです。
ところがまたまた厚い壁。視界に入ってきたのは、アジア、中南米からの移民とその子孫ばかり。
わたしは異文化の人々とすぐ仲良くなり、交流するのが得意技の人間でしたから、日々の生活は刺激的であり、それなりに充実していたと思います。
しかし、アメリカ人からネイティブの米語を学び、同時にアメリカ文化を学ぶ場所・時間としては最適ではありませんでした。
生活的には問題ナシでしたが、留学の目標としては大問題だったのです。
従って留学の後半は、この問題を解決するために、見るも涙・語るも涙の
大勉強。われながらよくやったと今でも褒めたい気持ちです。
さて、それ故に、留学先候補地のわたしの解答は②となります。
以下PRを兼ねてご紹介いたします。
5年前から、わたしはWest NY州の高校、短大、大学数校と提携・協力関係を結び、リクルーティング&コンサルティングの仕事をしています。
NY州といえば、すぐCityを思い浮かべますが、この地域はまったくイメージが異なります。
エリー湖(5大湖のひとつ)の北側に位置し、
大自然に囲まれた小さな学園都市が点在するエリアで、古くからヨーロッパ系移民の定住地となったところです。
住民の出入りが少ない故に治安も安定しています。在校生もほぼ地元住民の子息子女。日本人はもとよりアジア系留学生の少ないところです。
この地で学び、在校生や地元住民と交流することは、イコール標準的なネイティブ米語を身につけ、
アメリカのライフスタイルや文化を体験・理解する機会になります。
わたしはこの地の学校に留学を決めた学生を送り出す時、「一生付き合える友だちを見つけてきなさい」といいます。
なぜなら、彼らの大半は大学卒業後NY Cityをはじめ、米国中の大都市にある企業に就職します。中には世界を舞台に進出する人が出るかもしれません。この人脈の価値すごいですよ。
わたしは今なおその当時作った人間関係の恩恵を少なからず受けています。
これは損得の話ではありません。人生の選択肢をひろげ、人生を豊かに面白く過ごす大切な知恵だと思います。
